AWS API Gateway+LambdaでSlackにメッセージをPOSTする(中編)
前回、Slack Incoming Webhookの作成と、それを使うLambdaを作成したので、続いてAWS API GatewayとLambdaを繋いでいきます。書いていたら思ったより長くなったので、API Gatewayのテスト実行までを中編にして、後編で、API keyの設定とデプロイを行います。
Lambda自体は、サーバレス(正確にはインスタンス管理レス)で動きますが、呼び出しは他のAWSイベントをフックするものが多いです。それはそれでいいんですが、どうしてもAWSよりのコードが入るので、そこをWebAPIという形で、汎用的に扱えるようにします。
しかし、普通にWebAPIを用意しようとすると、サーバを準備して、nginx/apacheやプログラムを作って、Lambdaを呼び出すようにしなければならないため、API Gatewayを使って、サーバの運用なしで使えるWebAPIを作ります。
今回は1機能だけなので、直接/にJSON{"message":"hello world"}
をPOSTしたら、Slackに投稿されるようにします。
AWS API GatewayとLambdaを繋ぐ
まずはAPI Gatewayで、WebAPIを作っていきます。AWS Consoleから、API Gatewayを開きます。
[Create API]を選択するとフォームが出てくるので、名称を入れます。ここでは、post-slack(好きな名称で良いです)としておきます。
[Create API]で作成すると、post-slack APIのメニューが出てきます。Resourceを選び、そこで/を選択し、[Action] -> [create method]を選択し、
POSTを選択します。
そうすると、Integrationを何にするか選択する画面が出てくるので、Lambdaを選択し、リージョンとLambda function名を入れます。入力を始めるとサジェストしてくれます。ap-northeast-1と前回作ったpost-slack-generalを選びます。
[Save]を押すと、API GatewayにLambdaの呼び出しを許可するかと求められるので[OK]にします。
Client->Request->Integration->Responseのフローを表す、左右に縦長長方形、間に2x2 4つのマス目が表示されます。HTTPのリクエストをLambdaに渡す時の設定を行います。[Integration Request]を選択します。
下部のBody Mapping Templatesを開きます。Request body passthroughは、Neverにしておきます。これは定義したContent-Type以外は、HTTP status code 415でfailさせる扱いです。*1
今回は、JSONをPOSTしてくるので、+Add mapping templateを選択し、
application/jsonを入力してチェックマークを選択します。(例として表示されてますが入力が必要です)
application/jsonを選択すると、下部に入力欄が出てでくるので、以下を入力して[save]します。
{ "text": $input.json('$.message') }
POSTされてきたJSONのmessage
というkeyの値を、text
というkeyの値として置き換えるということをやっています。{"message":"hello"}
を{"text":"hello"}
にしています。
Mappingが何に役立つかというと、Lambdaはtext
で受け付けるように作ったけど、key名がいけてないなーと思っても、Lambdaには手を入れたくない(入れられない)という時に、WebAPIではmessage
で受け取って、Lambdaに渡す時に変換できるということです。*2
とりあえずこれで動くので、API GatewayのTest機能を使って動かしてみます。 上部の<- Method Executionで、マス目の並ぶ画面に戻ります。
テスト実行する
左の[Test]雷マークみたいなのを選ぶと、テスト実行の画面になります。
Request Bodyに{"message":"POST from API Gateway + Lambda"}
を入れ*3、
[Test]を実行すると、横にレスポンス *4 やログが出てきます。
特に問題なければ、Slackにメッセージが出てきます。動かない時はログ見てください。
これでとりあえずWebAPIとしての動作はOKです。あとはデプロイすれば、実際に世界中から使えるようになります。
次回、API keyを使ってアクセスを制限して、デプロイして使えるようにします。