年中アイス

いろいろつらつら

韓国でSIMを購入してiPhoneを使う

韓国で現地SIMを買って、iPhone7 SIMフリー版に入れて過ごしたので、諸々メモです。

今回の要件は、以下です。

  • 滞在期間が不定(これは十分には満たせませんでしたが)
  • 普段使っているiPhoneを使いたい
  • バッテリーの管理や通信の利便性を考慮してSIM自体を手に入れたい

購入

少し急いでいたので、あまり複数のプランを比較はできていません。購入したのはSKTというキャリア*1の10days SIM。金浦空港の出口を出て左手奥に、購入カウンターがあり、そこで購入ができました。特に事前予約はしていません。

詳細や他のプランはSKTのページ(上部に日本語表示選択あり)を参照ください。

データのみの10日間*2で1GB/日までの通信量です。電話番号は付いていて、受けることはできますが、掛けることはできない*3ようです。日本円でおよそ4000円でした(当時レート)

個人的には、今回滞在期間が不定だったのと、1GB/日も要らないので、期間が長く総データ量に制限がある方が良かったです。30日間通信量10GBまでみたいなの。

モバイルルータもレンタルできるようで、何人か借りていました。多分そっちは要予約。簡単な日本語と英語ができる人がいるようで、私は英語の人に当たりましたが、プラン一覧はボードがあるのでそれを見ながらやれば、そんなに苦労しないと思います。

支払いはクレジットカードで行いました。特にパスポート等の身分証明の確認はなく、SIMのパッケージをレジ通してカードで払うというだけでした。

SIM交換

その場で、iPhoneSIMカードを交換して、通信の確認を行うところまで求められます。

  • iPhoneのSIMトレイを出す
  • SIMを交換する
  • iPhoneを再起動する(何回かすることも)

日本で使ってるSIMを取り出すので、それを無くさないようにしないといけません。ピンはSIMパッケージに含まれていますが、交換したSIMを入れるものは自分で用意が必要です。これ忘れがちで、私は財布の小銭入れに入れておきました。

SIMカードを交換すると、restartと言われるので、iPhoneを再起動します。圏外の文字が出ていると、service out?(この文字は使えないって意味なの?)と聞かれるので、yesと答えるともう一度restrartと言われるので再起動。

認識すると、上のバーにSKTの文字が表示されます。そしたら、カウンターの人に一旦渡して、認証作業?を行うようです。個人的にはここで、私に画面見えないように操作するのはやめてほしいんですが。。。私は日本で使っているOCNの通信プロファイルを消してくれと言われました。(これが本当に必要だったかは不明)その後、SMSでWelcome to SKTのメッセージが来て、電話番号も通知されます。自分でもブラウザなどで特定のページが開けるかを確認して完了です。

感想など

用事の関係もあり、そんなに動き回っていませんが、ストレスなく使えました。韓国はカフェなどにWiFiが当たり前のようにあり、レシートにWiFiの情報が載っていることが多いので、もし通信量が気になる場合は、そういうところや宿泊施設のWiFiを使うのが良さそうです。

結局、10日以上滞在することになったので、SIMは途中で期限が切れました。1日前ぐらいにもうすぐ期限切れるよと、SMSが来ました。ちなみにSIMの期限を延ばすことは、このプランだと不可でした。消したOCNのプロファイルは、宿泊施設のWiFiを使って再度インストールしてから帰国し、無事動作しました。

滞在期間が決まっていて、複数人の場合は、モバイルルータを借りる方が便利かも知れません。ただ、モバイルルータの場合、WiFiと認識して、iPhoneのアップデートを自動で行う設定に、通信量を食われることがあるので注意が必要です。SIMを入れ替えると、iPhoneだけ気にしていれば普段通り使えて、モバイルルータの電池残量を気にしなくて良いです。また、モバイルルータと違い、返却が不要なのも便利な点ではあります。

しかし、SIM交換は面倒ではあるので、iPhone XSに搭載された、eSIM*4の各国のプラン拡充に期待したいところです。

*1:日本でいうとdocomo的な位置づけらしいです

*2:24h*10daysなので、11:00AMに使い始めると、10日後の11:00AMが期限です。

*3:相手に着信履歴だけ残せるとか言ってた気もしましたが使ってないので詳細不明

*4:物理的な交換ではなく、ソフトウェアで通信プランを書き換えることができる機構

ECSのコンテナ間でNLBを経由した通信がつながらないことがある

gRPCで作った複数のサービスを、同じECS Cluster上で動かし、他のサービスを呼び出している時に、通信できなくなったことがあったので、その原因のメモです。

直接的な原因は、「NLBは、接続元と接続先が同一のIPへの通信ができない」という仕様に意図せず該当したことでした。

このドキュメントにあるように、ヘアピン、ループバックはタイムアウトしますと記載があります。

Internal load balancers do not support hairpinning or loopback.

EC2で直接動作させている場合は、同一ホストに複数のAPIなどを乗せて他のインスタンスとつなぐことは少ないのかと思います。*1しかし、ECSがBridgeモードの場合に、同じインスタンスの別ポートで、複数のコンテナが動くことがあります。その時にこの問題が発生します。*2

例えば、10.0.0.10のECS node instance上で、以下のコンテナが動いていたとします。

  • APIがport 30000で動作
  • 画像用の内部APIがport 30001で動作

この時に、APIが画像APIに対してリクエストを行うと、10.0.0.10 -> NLB -> 10.0.0.10:30001とリクエストがルーティングされることになり、前述の原因に該当します。この状態がBridgeモードでのネットワークの下で行われるのでとても気づきにくいのです。

せめてタイムアウトじゃなくて何かエラーを出してもらえると気付きやすいのですが、TCPレイヤの話なので明確にこのエラーを伝える術がないのかなと思ったりもします。

回避策はドキュメントの回答にあるように、network modeをbridgeではなく、awsvpcモードにして、コンテナごとにIPアドレスが割り当てられるようにすることです。ただ、awsvpcモードはタスクごとにENIを消費し、node instanceのtype/sizeごとに上限が決まっているので、コンテナの集積度が一気に下がります。

instance typeごとのENI上限awsvpcモードでの考慮点を見るとc4.largeでも3個です。1個はそもそもインスタンス自体が使うので、-1した数が、そのインスタンス上で動くコンテナの上限になります。そうなると、c4.largeだと2コンテナしか動かせず、1コア2GB弱/コンテナの割り当てになり、Goの薄いAPIみたいなのだとそんなにリソースいらないからもっと乗せたい、となるのです。

先日、ECS Service DiscoveryがTokyoにも来たので、それを使ってNLBを介さずに、sidecarとしてclient side balancingをやるのがいいのかなと考えています。

終わりに

こんなことを書いたんですが、一足先にクラスメソッドさんも同じことを書いていて ECSがたくさん使われ始めて顕在化するようになったのかなと思います。1日空けて再度内容確認してから投稿しようとしてたら、かぶることに。。。

*1:動かすことはあっても、同一EC2上instance上で動作させるなら、NLB介さずにlocal port経由する方がシンプルです

*2:ECS Clusterに属するnodeが少ない場合に、発生しやすくなり、数十以上あると、まれに発生する奇妙な状態になって気づきにくそうです。

hakoへのプルリク その2

前回に引き続きcontainer health checkの対応をプルリクしました。

github.com

設定追加するだけだし、簡単だーと思ってましたが、何箇所か指摘頂いたので、備忘録。 簡単かなーと思ってましたが、危うく変な挙動を仕込むところでした。

設定値はオプションのものがある

まず、container health checkは以下の設定項目があります。 HealthCheck - Amazon EC2 Container Service

  • command
  • interval
  • retries
  • timeout
  • start period

これらのうち必須なのは、commandだけで、あとはなければデフォルト値が使われます。ですが、hako上必須扱いになってしまっていて、記述を忘れるとエラーになってしまう状態でした。

これに対しては、記述なしに対処する修正をしました。

TaskDefinition更新の差分確認があり、デフォルト値が必要

前述のオプションを対処して、動作確認していました。 すると実はhakoがTaskDefinitionを更新するか確認している部分で、AWSからはデフォルト値、hakoからは値なしで差分確認してしまい、差分がないのにTaskDefinitionを更新ありと判断して、更新、デプロイされる状態になっていました。

自分で同じ設定の時にデプロイし直さないので、気づかず見落とし。 オプションでデフォルト値があるものは、デフォルト値をhako側にも入れるように修正しました。

とりあえずこれでcontainer health checkの追加自体は完了。

exampleをどうするかで少し悩む

最初一番のexampleのhello.jsonnetに追加してましたが、container health checkはオプションだし、他のsidecarとかあるとわかりにくいかもだし、分けるかなーと夜中プルリク書きながら考えてました。(その日は眠くてexampleの書き直しは未実施)

翌日、実際分離してみると、HTTPサーバなのに外からのアクセス設定がなく、container health checkだけあるという奇妙なexampleになってしまったので、hello.jsonnetに残すままにしました。

所感など

設定値の必須/任意のところは単純なミスでしたが、TaskDefinitionの差分のところは運用面で影響がありえる*1ものだったので、見つけてもらってよかったです。

v3の話もissueに載っていてうちで少し変更を要するのはyamlの廃止予定。と言ってもCodeBuildでテンプレートから生成しているので、そこ変えればいいかなというぐらいですが。あんまりjsonnetで何かするような設定がないので、まだyamlのまま移行はしてないです。

あと未プルリクなのは、既存のALB/NLBに別ポートでぶら下げる機能。複数サービスを同一のALB/NLBで扱えるようにするもの。今は単にあったらそれにattachしていて、ALB/NLBの設定を反映させてなかったりするので、その辺りどういう感じにするべきかもう一度考えてみようと思います。

参考など

*1:厳密にはデプロイされても平気な構成であるべきですが、全く必要なくコンテナの入れ替えが走るのは良くないので防ぐべきです。